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翻訳とナレーションが両方必要?セット発注がおすすめです

こんにちは!日本語 英語バイリンガルナレーター / 翻訳家の大山もも代と申します。
「声と言葉で皆様の想いを世界に届けるお手伝い」を目標に、日々ナレーションや翻訳の活動に勤しんでいます。

今回の記事では「翻訳」 と「ナレーション(日本語・英語)」をセットで発注することによるメリットをご紹介します。

翻訳とナレーションをセットで発注するメリット

日英両言語で作品を制作する際には翻訳と日本語ナレーション、英語ナレーションが必要になります。

その場合、ナレーション原稿の翻訳は翻訳会社に、ナレーションは各言語のナレーターにそれぞれ依頼されるケースが主流かと思われますが、これが一本化されると下記のようなメリットがあります。

  1. 外注先を一本化することでやりとりがスムーズになる
  2. 映像に合ったナレーション翻訳ができる

今回は、この二つのメリットについて詳しくご説明します。

❶ 外注先を一本化することでやりとりがスムーズに

翻訳、ナレーションを分けて発注する場合、企画意図や映像の使用用途から始まり、作品のテイストやトーンまで、翻訳会社、日本語ナレーター、英語ナレーター・・・と最低三回は説明しなければならず、もし英語ナレーターが日本語に堪能でない場合は、説明を英語でしなければなりません。

また、見積依頼や支払いなどの経理業務も同じく3倍です。

しかし、翻訳家 兼 バイリンガルナレーターに依頼した場合、すべての説明や経理処理が一度で済みますし、もしプロジェクト進行中にスケジュール変更などが生じた場合も、臨機応変に作業の工程や順番を調整するなどして対応が可能です。

また、プロジェクトの早い段階から一緒に動くことになりますので、様々な情報共有ややりとりを経て、良いものを一緒に作りたいというチームとしての絆が生まれるのもメリットの一つです。

外注先を一本化することで、コミュニケーションが非常にスムーズになり、作品のクオリティも上がります。

❷ 映像に合ったナレーション翻訳ができる

英語の語順や構造は日本語と異なるため、私がナレーション原稿の英訳をする際は、BGMの盛り上がりや映像中のカット切り替えに合わせて違和感のないように語順を入れ替えたり、尺に合った単語選びをするなど、通常の翻訳会社では対応していない「ナレーションのための翻訳」を心がけています。

また、日本語でもそうですが、テレビやラジオ放送では、書き言葉とは異なる「耳で聞いて聞き取りやすい言葉」を使用するルールがあります。例えば、放送では「約」という言葉の代わりに「およそ」が使われますが、これは「約50」と言ったときに「150」と聞き間違えないようにとの配慮です。

英語にも同様に放送言語は”Write for the ear”(耳のために書く)という概念があり、耳で聞いたときにわかりやすい文章や単語のチョイスなどが存在しますので、ナレーション原稿を英訳する際は意識しています。

これまで、翻訳原稿を現場でもらって、映像に合わせてナレーションをしてもカット替りと合わなかったり、うまく尺にはまらなかったり、なんと放送禁止用語が入っていた・・・という経験もあります。

もちろん収録現場でも簡単な変更は可能ですが、制作会社様がクライアント様に確認を取られる必要が生じ、それによる収録の遅滞なども起こりますので、スムーズに運ぶためにもナレーション翻訳は専門の会社、またはナレーター経験のある翻訳家にお任せいただくことをお勧めします。

実績紹介 <JAMSTEC> 様

さて、ここで先日JAMSTEC(海洋研究開発機構)様よりご依頼いただいた案件をご紹介します。「翻訳」「日本語ナレーション」「英語ナレーション」すべてをご依頼いただきました。

JAMSTEC様 新北極域研究船 (原稿英訳 日英ナレーション担当)

❶英語映像

❷日本語映像

こちらのお仕事は、ナレーターの友人が紹介してくれました。制作会社様から「英語のできる女性ナレーターの知り合いはいない?」と聞かれたそうです。

クライアント様は、当初ネイティブのナレーターに依頼することも考えたものの、日本の最先端技術を海外に英語で発信するための映像ということで、英語ナレーションもできる日本人の女性ナレーターに依頼することに意味があると思ったと言っていただけました。

出来上がった作品をご覧になった日本人、外国人の視聴者の皆様からの評判も良く、翻訳とナレーションをセットで大山もも代に依頼してよかったと、制作会社様よりわざわざご連絡をいただき恐縮いたしました。

このように世界に誇る日本の技術を海外に発信するお手伝いには、非常にやりがいを感じます。これからも「声と言葉で皆様の想いを世界に届けるお手伝い」を目標に活動していきたいと思っています。

まとめ

というわけで、今回は「翻訳」と「ナレーション」をセットで発注するメリットをご紹介しました。

OFFICE M(大山もも代の個人事務所)では、お客様の想いを世界へ伝えるため声と言葉のサポートを全力でいたします。もし翻訳やナレーションをご検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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