私は日本生まれですが、イタリアとカナダに住んでいたことがあり、英語を教えたり、通訳や翻訳をしたり、バイリンガルナレーションをしたりと英語を日常的に使っています。
プライベートでは、息子が0歳の時からバイリンガル育児をしてきました！
ネットで調べると色々な教材や英語教室などが出てきますが、そこまでお金をかけなくてもバイリンガル育児ってできるんじゃないかなと思っていて。
今日は英語講師としての経験と、現役バイリンガル育児中ママのリアルライフを織り交ぜて以下の内容をシェアしたいと思います。
赤ちゃんのときからお金をかけずにおうちの中でできる英語の取り組み
では、早速見ていきましょう！
赤ちゃん期からお家でできる英語育児方法３選
さて、子どもが小さいうちから英語に触れさせたいと思っている方は多いですよね。
早速まとめると、おうちでできる英語の取り組みとしてベストなのは以下の三つ！
- 絵本
- 語りかけ
- 歌やストーリーなどのかけ流し
英語育児というと少し構えてしまう方もいるかもしれませんが、こうしてみると意外とシンプルではありませんか？
私自身が我が子に家で行っていたのもほぼこの三つです。
1歳半頃には、日本語も英語も自然に理解している印象がありました。
2歳前くらいから両言語の発話も少しずつ出るように。
（2歳2ヶ月現在、発話は英語の方が少し多めです）
英語絵本
赤ちゃん期からの英語育児にベストな方法は絵本を読んであげることだと思います。
英語育児というと、英語で話しかけるというのが良く言われると思いますが
「英語がそんなに得意じゃないわ」っていうママにはちょっとハードルが高いですよね。
でも絵本なら赤ちゃんに読む前に、一人で十分に準備ができるのでおすすめです。
事前に知らない単語を調べたり、発音しにくい箇所を練習するだけでも自信を持って読んであげられると思います。
英語講師をしていた大手英会話スクールでも、幼児クラスで絵本を読んでいました。
絵本ということで単純な言葉づかいばかりと思われるかもしれませんが、意外と知らない単語や言い回しがあって勉強になります。
赤ちゃんにはボードブックがおすすめ
赤ちゃんに読んであげるなら、なめたり少し乱暴に扱っても壊れにくいボードブック（厚紙でできている絵本）がおすすめです。英語絵本にはボードブックがたくさんあります。
ボードブックになっている本は赤ちゃんでも楽しめるように単語数も少なく複雑な表現も少なめのものが多いので、ぜひ見てみてください。
地域の図書館にも英語の絵本を取り扱っているところが多いので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね！
絵本を使って語りかけ
絵本を読むのに少し慣れてきたら、それをもとに少し語りかけてあげると良いと思います！
It’s a pretty flower.（きれいなお花だね）
Look, here is a bear.（くまさんがいるね）
こんな感じで、絵本に出てきたものを語りかけてみたり。
It looks yummy! Let’s eat it!(おいしそうだね！食べちゃおう！)
と言って食べる真似をしてみたり。
一冊の絵本で色んな遊びができると思います。
私も、まだハイハイする前の息子とよくこうやって絵本で遊んでいました。
「赤ちゃんに絵本を読んで、わかるんですか？」
赤ちゃんに絵本を読んであげる時に、一冊通して読もうとか、ストーリーを理解させようと思わなくて大丈夫だそうです。
これは私の失敗例なんですが、息子が赤ちゃんの時、英語でも日本語でも絵本を一冊通して読めないと落ち込んでいました。すぐ飽きてどこかへ行ってしまって・・・
でも、絵本は親子のお楽しみのツールだと思えばOK。
絵本に描いてあるものを見ながらおしゃべりするとかで十分よ、と読み聞かせ活動の先輩に言われてから気が楽になりました。
英語育児のために英語絵本を読むということであれば、絵本の時間が英語に触れる時間になっていればOK！
絵本を使って親子で英語の時間を持てたら素敵だと思います。
息子は１歳半頃から、絵本棚から読んでほしい本を持ってきて催促するようになりました。
こちらのサイトStoryline Onlineは、俳優さん達が絵本の読み聞かせをしてくれるサイトです。読み方を聞いて真似できるところは取り入れるのがおすすめ！
語りかけ＋ナレーション
語りかけは0歳からのバイリンガル育児にはベストだと思います。
日常生活において、語りかけることは言語のインプットに最適と言われています。
なぜなら、日常生活に密接しているからです。
行動や現象と言葉がリンクしやすいので、言語を理解し始めている子どもたちの脳に定着しやすいそうです。
繰り返し使う日常の言葉を英語に！
赤ちゃんの頃って、日本語でも繰り返し使う言葉が割とありませんか？
それを英語にすればOKです。
例えば
Do you want milk?（ミルク飲む？）
Are you getting sleepy?（眠くなってきた？）
何度も聞いていると赤ちゃんは
「お腹空いたとき・眠いときにいわれるなあ・・・」
と、頭の中でリンクができていくんじゃないかなと思っています。
自分の行動を英語でナレーション(笑)
私がナレーターだから、というわけではないです。
周りのネイティブのママ達が結構やっていて、真似しました。
慣れないとちょっと不思議なんですが、
Mommy is going to eat lunch.（ママお昼食べるね）
Mommy will do the laundry!（ママお洗濯しようっと）
のように、自分がやっていることを言語化する感じです。
あとは家の中にあるものやお散歩の途中で見えているものをナレーションするのも良いと思います。
This is TV.（これはテレビだよ）
That is a door.（あれはドアだよ）
ThisやThatでたくさん言えることはあるし
Do you see the window?（窓が見える？）
What’s that? It’s called a ladder!（あれは何かな？ハシゴっていうんだよ）
など、バリエーションをつけていけると良いと思います。
もし言いたいことがあって英語が出てこなかったら
Hmm… How do I say it.（うーん、あれ何て言うんだろうなあ）
などとつぶやいて、後で調べるか私にツイッターで聞いてください(笑)
かけ流し
赤ちゃんの脳はすべての言語を聞き分けることができるそうです。
私がベビーサインを習っていたアメリカ人の先生はモンテッソーリ教師の資格も持っていて言語教育の知識も豊富なんですが、子どもは2歳までに聞いていた音を言語として認識できるようになる、と教わりました。
その後、その言語をまったく聞かなくなったとしても、頭の中には回路ができているので、大人になって勉強し始めるとすぐ上達したり、リスニングの力がつきやすいそうです。
かけ流しにおすすめのYouTubeチャンネル
息子が好きなYouTubeチャンネルを紹介します。
英語の定番童謡ならここ。英語教室で子供たちを教えていたときに童謡はたくさん覚えたけれど、ここで初めて聞くものもたくさんありました。ネイティブのママたちはみんな懐かしがっているので、たぶん定番ソングの宝庫。
息子はASL（アメリカ手話）を習っているので、親しみのあるRachel Colemanのチャンネル。コンテンツも良質だけど、YouTubeには動画が少ないので、我が家はサブすく契約しています。下のTreeschoolersも全話見られて、おすすめ。
上のBaby Signing Timeよりも少し大きい子向け。主にサイエンス系の不思議を考えさせるような良いアニメ。「光合成＝Photosynthesis」とか自然現象の名称を知れたり、説明できるようになるので、親御さんにもオススメです。
言わずと知れた有名なアニメ。登場人物がほぼPeppaとその家族、幼稚園のお友達なので幼児への語りかけに使えるフレーズがたくさん出てくるのもオススメポイントです！
イギリス英語の歌・ショートストーリ—
基本的に上記のYouTubeを見てしまってあまり使わないんですが
British Councilの子供向けコンテンツはたまに使っています。
もともとイギリス英語のリスニング対策をしていた生徒さんに使っていたサイトなのですが、子供向けのコンテンツが歌、アニメ、ゲーム、ショートストーリーと豊富なので、よかったら見てみてください。
ポッドキャスト
赤ちゃんには映像はあまり見せないというおうちもあると思います。
その場合は、ポッドキャストがたくさんあるので、それを音声として流すと良いと思います。私もやっていました。
今は音だけじゃなくて映像も見せろ、と言われてしまうので見せていますが・・・
いくつか貼っておきますが、ポッドキャストで”kids”, “story”, “news”など検索するとたくさん出てきますのでお好みのものを見つけてください。
Little Stories for Tine People
まとめ
いかがでしたか？
今日は、「0歳からお金をかけずにご自宅でできる英語の取組み」についてご紹介しました。
おうちで一緒に過ごす時間が長い赤ちゃんの時だからこそおうちでできる取組みがたくさんあると思うので、取り入れやすそうなものからトライしてみてください！
我が家は実際、高額な教材を使ったり教室に通わなくても、息子は2歳時点で日本語と英語を両方理解できるようになりました！
赤ちゃんにバイリンガル育児をしたいなと思っている方に少しでも参考になっていたら嬉しいです。
YouTubeでも、動画でバイリンガル育児について発信しています。
ぜひ遊びにきてください！
